キリンの話の前に日本の食品・飲料会社で海外展開に積極的な会社で有名なのはヤクルトと味の素があります。
ヤクルトはヤクルトレディ商法を各国に展開し1度も撤退したことが無いことが強みです。しかし、業績はなかなか上昇してきません。また、ダノン社が大株主でダノンの出資先の大口が水以外に興味がなくヤクルト株は売られるのは?という噂もありましたが。。いずれにせよ株価は冴えません(元々割高でしたけど)。
味の素はアミノ酸で世界的で海外(特に暑い国)では濃い味が主流ですので味の素が重宝されている国が多数あります。キリンに近い形でカルピスを買収したりして事業拡大を図っていますが赤字です。よって株価は低迷しています。
この2社のようなケースから内需オンリーでは衰退することが目に見えていますが、株価が海外進出・買収によって反映されるかは業績次第ですし 今のところ国内会社ではJT程度が成功してる例といえます(M&Aでは)。海外展開で業績・株価が成長してるのは皆無。
さて、本題ですが、キリンは内需食品の雄といっていいでしょう。数年前までは保守的で財務が良いキリンですがここ数年で物凄い買収攻勢をかけています。
経営陣は「アサヒに首位を奪われたとき このまま首位を奪回するだけでキリンの未来があるのか?正直描けなかった」と言っております。
その後、国内ではメルシャンと協和発酵を買収しており、酒類の充実とバイオ研究に力を入れるようにしております。豪州中心にライオンネイサン→ナショナルフーズ→デアリーファーマーズと飲み込み乳製品事業を強化しています。更にサンミゲルの出資比率を上げフィリピンはもとより中国・ベトナムあたりを狙っています。
アジアオセアニアの「食と健康」のリーディングカンパニーになるというのがコンセプトです。
1つ難癖をつけると「ビール会社が健康言うな!」と突っ込みたいですけどねW
現状 のれん代の償却負担も重く業績に大きく寄与できてくるのか?シナジー効果は不明でありますが、買収戦略をトータル的に見ると非常に合理的ではあります。
1つ引っかかるのが豪州の比率が高いこと。仮にCCAの買収をしていたら投資対象にはならなかったと思います。ざっくり豪ドル1円のブレで売り上げは50億円・経常利益は8億円の影響になっていますので 豪ドルを多く持ってる人はちょっと考えたほうがいいかもしれません。キリンの持ち株分 豪ドル比率は下げるのが合理的です(もちろん、通貨と会社は同義じゃないですし完全にリンクはしませんがある程度株価の推移と業績はリンクします)
サッカーのスポンサーとして有名ですから欧州にもっと進出しないのかな?とも思います。
(買いゾーン)1000円以下 (保有ゾーン)1000円~1800円(売りゾーン)1800円以上
こんなもんですが、業容が変わってきていますので多角化に成功すれば+1000円、多悪化で失敗すれば-500円でいいでしょうしね。今のところ900円以下はオーバーシュートです。
(まとめ)
国内市場から脱却出来ない食品系の中では大胆に合理的に買収を進めているように思われます。豪ドルの影響が大きいため今後の事業展開買収先には要注意するほうが良いです。しかしながら、事業コンセプトは利になかっていると思います(豪州乳製品では川上から川下まで全て押さえたので商社・販売・製造機能を網羅しています)。
ただ・・・ キリンってどうもコンビニ 飲み屋 自販機も目につかないですよね・・・・ しかし売れているんですよね(ちょっと高めの店ではキリンが多いですしね)。
あとは株価のパフォーマンスはそんなに良くないですね。内需に近い動き方です。よって3倍・4倍を目指す人はお勧めできませんが、事業展開に ご自身で徹底して調べた上で賛同できるのであれば将来楽しめる会社かもしれません。
余談ですが 人や雑誌の薦めている銘柄を買う人は株を辞めたほうがいいです。そう長い期間かからず負けます。自己責任自己判断で楽しく投資活動してください。
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